milkcoffeeのブログ

競技プログラミングなど

【コンテスト開催記】milkcoffee & riano Contest 003 【MojaCoder】

MojaCoderにて、rianoさんと共同でコンテストを開催しました!

mojacoder.app

こんにちは、milkcoffeeです。

rianoさんと共同主催の「milkcoffee & riano Contest 003」を開催しました!

rianoさんと一緒にコンテストを開催するのはこれで3回目です。いつもお世話になっております!

今回はMRCでは初の試みとして、全体テスターをお願いしました。(nok0さんありがとうございました!)

今回のMRCは(自分の担当分は)いつもより難しいと思います。言いたいことが色々あるので書きます!

問題一覧

 

問題を作ったときの気持ち

A問題(300点):「Polygon Locus

A問題にしてはかなり難しかったと思います。

元々は「N回の移動で面積Mの多角形が作れますか?」の判定問題だったんですが、

riano さんに助言を頂いて、今の問題になりました!

答えは二分探索で求められます。意外と解かれなかったみたい・・・

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↑この問題のために作った座標のサンプルです。ご自由にお使いください。



C問題(500点):「RGB Slimes」

個人的にはお気に入りの問題です!

この問題は設定から考えて、頑張ってみたら綺麗に解けたので出してみました。

自分の想定解は偶奇による場合分けだったんですが、テスターの nok0 さんにXOR不変を用いた解法を聞いて感動しました・・・というかXOR不変は上位勢にとってはかなり典型だったみたいですね・・・

典型要素があるということで最初の想定(600点)から点数を下げました。典型知らずに解けた人はすごいです。

F問題(800点):「XOR Operation」

自分の作問史上、一番難しい問題で、最高傑作だと思います。

最初は隣り合う要素にXORをすることで、数列Aと数列Bを一致させられるか?だったんですが、全く同じ問題がAtCoderにあることを発見してしまい・・・

そこから問題は最大化に変わり、より難しくなりました。

また、rianoさんに提案いただいて、操作を「隣り合う要素へのXOR」から「右隣へのXOR」に変えて、見た目をより難しくしました’(答えは同じになります。)

かなり時間をかけてじっくり作った問題です!なんとかAC者が出て良かった・・・

 

rianoさんの問題の感想

今回も難しかったです・・・

B問題(400点):「3-philia, 3-phobia」

シンプルな設定なんですが、ad-hoc な上にコーナーケースもあって難しいと思います。

ACするだけならそこそこのDIffですが、証明をするともっと難しいと思います!

ちなみに問題文はMRCが3回目ということでつけてくれたみたいです

D問題(600点):「Tetrahedron」

これも問題はシンプルで、行列累乗であることにも気づきやすいですが、そこから状態数を減らすのがかなり難しいと思いました。

偶置換、奇置換で考えるというのも数え上げの典型?らしいです。勉強になります。

E問題(700点):「River Crossing」

ad-hocすぎるしめちゃくちゃ難しいです・・・

実験をしていくとある程度は絞れるんですけど、正確に詰め切るのは難しいです。

 

結果

順位表

1位:potato167 さん 2位:Nachia さん 3位:merom686 さん おめでとうございます!

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FA一覧

A: kiyoshi0205 さん(12:55)

B: tamato さん(10:47)

C: potato167 さん(15:40)

D: Nachia さん(17:10)

E: Nachia さん(92:08)

F: potato167 さん(102:29)

全体の感想・まとめ

今回はかなり難しいセットになりましたね!前半がちょっと難しくし過ぎたかもしれないです・・・

自分では今までで一番難しい問題が作れたので満足です!

作問も続けていきたいと思います!

開催記は以上になります。ありがとうございました!